今まで旅してきた中でも
危なかった、
驚いた経験を書いていきます。
この体験は今なお
はっきりと記憶しています。
どこでも知らない人について行っちゃいけない
って分かってたんですが
一人旅を続けていると誰かと話してたくて仕方ありません。
ついて行ってしまったんです。w
2013年9月21日
イスタンブールへ夜間到着
僕は大学3年生で
この日はトルコのイスタンブールを旅行していた。
中央アジア~中欧を巡る
2ヶ月の一人旅の終盤で3泊だった。
ブルガリアのソフィアから
バスで初日の夜7時すぎに
イスタンブールに到着。
バスというより
12人くらい乗れるバンだったと思う。
イスタンブールは都会なので
徒歩でバン到着から宿までは
無理と判断し、タクシーで宿へ。
タクシーを拾うにも
時間がかかり夜20時に無事、
宿にチェックイン。
泊まった宿はドミトリーの
Mystic Simurgh Hostel
(ミスティック シムルグ ホステル)
新市街に宿を取ったので
周りはまだ明るく、
夜飯も兼ねて、外出することにした。
繁華街がすぐそばで
かなりの人で賑わっていた。
ファッションからブティックとお店が連なり、
人、人、人!
ケバブ屋で夕食を済ませ、
通りを一人で練り歩いていた。
すると、
一人のイタリア人と名乗るビジネス風の
20代後半〜30代くらいの男に話かけられて、
男:Are you Japenese!?
When did you arrive at this!?
僕:Yes. I’m Japanese. today I arrived.
男:So cool! Me too!
I visited for work from Italy.
Let’s go to something to drink!!
(英語のミスは割愛します。)
男は出張でトルコに来ていて
同じ日にトルコに到着した
日本のあなたと何か飲みにでも
行かないかという話になり、
中央アジアで先輩と行き別れてから
1ヶ月ほど一人だびを続けていた僕は
もう誰かと喋りたくて、
急でよくわかんない誘いに乗ってしまった。
キャバクラデビューはここ
彼のあとについて行き、ビ
ールが一杯400円くらいという
お店に入った。
9時くらいだっただろうか
お客は一人もいなかった。
とりあえずその男と
ソファー席に座る。
すると女性二人が僕たちの
両側について座ってきた。
赤いネオンライトのお店で
ちょっと雰囲気が上品なお店だった。
手前がイタリア人と名乗る男。
その彼の隣は欧米系の女性。
(まあ美人)
僕の隣にも少し色黒な女性が来た。
いくつか会話をし、女性が
僕の膝の上に乗ってきたり、
キスしようとしてくる。
僕らがビールを飲めば彼女たちにも
ビールをあげるかYes?No ?と
言われ3杯ほどおかわりをさせた。
夜10時半くらいになって
男が「もうそろそろ帰らないといけない」
「明日も仕事がある」
と言い出したのでお会計へ。
ここでこの男は
「HALFで!」と言った。
「割り勘?」
出てきたお会計は3000リラ。
「え!?」
「ええええええええええ!!」
男も頭を抱えて
「オーマイガー!」
ってなってる。
当時1リラ50円。
夕飯なんて8リラくらいで食べられる物価で
この金額!?
日本円で15万のお会計。
二人してお店に騙されたと思った。
「なんで!?」
白のワイシャツに黒のベストを着た
ウエイターは
「ここはビール1杯8000円だ」
「ちゃんとメニューに書いてある。」
と言った。
ウエイターは30代〜40代くらいの
ヒゲを生やした人が3〜4人いた。
僕はキャバクラでお酒を飲んでいたと
わかった。
僕の頭の中は真っ白になった。
「は!?」
「1杯400円やないん!?」
割り勘なら一人75000円にもなる。
男は財布に入っている金額が足りず、
ATMで下ろしてくると言って
席を外した。
僕が問い詰められる。
「いくら持っているんだ?」
持ち金の6000円を出した。
「これだけしかない」
もう僕の一人旅は終盤で
その金額は十分なはずだった。
トルコの後はアブダビに寄って
帰国するだけのつもりだった。
ウエイター:「全然足りないじゃないか」
僕:「I’m student. I don’t have money!」
こんなんありえん。
僕はこの英語のセリフを言いまくった。
ウエイター:「ウエストバックを見せてみろ」
僕は全て見せた。
僕:「パスポートとタブレットしかない」
ウエイター:「ATMで金を下ろしてこれないのか?」
僕:「財布の120リラ(6000円)しかない。」
「来週帰国するし、バンクは空っぽだ」
このやりとりが30分くらい続いた。
すると誘ってきた男が僕の前で
1500リラ(75000円)を払っている。
男:「あとはお前の分だ」
僕:「金ないって」
「学生やし、
おごってくれるとか言ってたやん。」
ウエイター:「どうしてこの店に来たんだ」
「お酒も飲んで、姉ちゃんと踊って、
十分楽しんでいただろ」
僕:「だからこの男が街で急に誘ってきて、
誘われるままに来ただけだ」
「こんな高いとは知らなかった」
いつの間にか、男とウエイター双方から
圧力をかけられていた。
僕はずっと抵抗した。「I’m student.」
こればっか繰り返した。
ウエイターの一人が
じゃあ一緒にATMに行こうと言い出した。
なら僕は本当にお金がないと証明するわ
みたいな形で螺旋階段を降りっていた。
すると
ウエイターが
「You have to go your way」
これを繰り返してきた。
何?帰れってことか?
なんと
懲りたようで逃がしてくれたのだ。
僕は怖くなって猛ダッシュで
宿まで走った。
宿のレセプションに
「さっき3000リラを請求された」
「こんなことあるのか?」と僕は聞いた。
「それはあなたは詐欺に遭ってる」
「そんなこと普通じゃ起こらないよ。」
ここでようやく事のおかしさがわかった。
あれはやっぱ変だった。
お店に全然人がいなかった。
幸い僕はお店で
暴力や盗難には遭うことなく
難を逃れることができた。
お金がゼロになったので
急いで宿のwifiから母親に
連絡して至急2〜3万あれば助かると
お願いし、なんとか翌日には
お金の問題は解決できた。
母親には本当感謝です。
翌日、イスタンブールを朝から観光した。
モスク周辺では日本語を話せる露天商が多く、
「お兄ちゃんどこ行くの?」
「いいお土産屋さんあるよ」
「ちょっとでいいから見て行って」
と幾度となく誘われる。
一回くらいなら見に行ってみようと
連れて行ってもらった先に
日本人女性が営む宝石屋さんがあった。
その人に僕は昨夜遭ったことを
伝えた。
女性:「6000円で済んだあなたは
不幸中の幸いです」
「あなたのように5万、
10万、15万の詐欺なんてざらです。」
これでも僕は良かった方なのだと
認識することができた。
日本語を使えるトルコ人が多く、
日本人を狙った詐欺が
頻発しているとのこと。
イタリア人と名乗っていた男は
おそらくトルコ人でその店とグルであった
可能性が高い。
彼の携帯でゲームもさせてもらったが
トルコの携帯会社の回線が通っていた。
僕を店に誘うところから
「オーマイガー!」や
お金を払っていたところまでも演技だと思われる。
巧妙にできた詐欺手口だと考えられる。
と女性は話してくれた。
確かに。。
我々からすると
トルコもイタリア人も区別がつかない。
欧米人からして
日本人と中国人、韓国人の
見分けがつかないのと同じ。
当たり前だけど知らない人にはついていかない。
飲みに行こうと誘われた時、
冷静な判断ができなかったのは反省。
一人旅はほんと何が起こるかわからない。
無事で良かった。
感謝。
イスタンブールに行く時は
日本人を狙った詐欺が多いので
容易についていかないようにしてください。
それでは!
コメントを残す