コロナ禍のメキシコ生活って!? in ケレタロ(前編)

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Hola!あきです。

コロナ禍にスペイン語圏に滞在されている方、最近帰国された方からの体験談を元に、これから留学や就職を志す方、興味のある方向けにちょっとしたキャンペーンを作りました。


コロナ禍でのニュースは日本からでもメキシコ情報を拾えなくはないですが、やはり現地にいる、いた方の生の体験に勝るものはないと考えます。

まずトップバッターとして現在もメキシコでお仕事をされているペペしーとさんから貴重なお話をいただくことができました。
感謝です!!!!!!

実際どんなお仕事をされているのか、ご本人がメキシコへ行かれた背景も含めて前編と後編の2部構成でご紹介させていただきます!

メキシコってどんな国!?

こんにちは!
Cómo estás?? Qué onda, amigos??

皆さんいかがお過ごしですか?
スペイン語を使った仕事をしたくて自らメキシコに飛び込んだ日本人戦士、ぺぺしーと(@joserito87)です、どうぞよろしく!

突然ですが、皆さんはメキシコというと、何を思い浮かべますか??

ちょび髭の陽気なおっさんが道端でギターをかき鳴らしている、辛いサルサとタコスにテキーラ、アボカドとライム、どこまでも続く果てしない砂漠に広がる無数のサボテン、森の中にいきなり現れるマヤ文明のピラミッド、覆面プロレスにボクシングにサッカー、麻薬カルテルの抗争で治安が悪い、汚職まみれの政界財界、中米の移民達が自由を求めてアメリカ入国を目指すも、国境を目前に留まらざるを得ない国、そしてコロナウィルスの感染状況が世界的に見ても深刻な国。

きっとこれらのどれか一つは思い浮かべたはずです。
お見事!おめでとうございます、どれも全部正解です。Felicidades!!

今回はこの『魅力あふれる』メキシコの現状を、日系企業で働く現地採用の一人として、仕事、生活の両面からリポート致します。
今後メキシコへ留学や労働で来られる予定の方、興味をお持ちの方にとって、少しでも参考になりましたら、それは私の喜びです。Es mi placer!!

前編のトピックとして、まずは私の簡単な自己紹介、メキシコのコロナ感染の現在の数値的な情報の後、メイントピックとして私の仕事の経験を二つ述べます。
後編ではコロナ禍での生活面での影響、コロナ関連の代表的なフレーズの紹介、そして最後に私個人の意見を述べたいと思います。
Ándale pues, vámonos, wey!!

ぺぺしーとの自己紹介

旅行とグルメと運動が好きな東京出身のアラサー、スペイン語レベル自称B2。

大学時代に趣味で学んだスペイン語を生かして仕事がしたいと思い、新卒で入社した在日本の国内海運系の企業を5年で退職。その後グアテマラとスペインへの短期語学留学などを経験した後、メキシコ就職専門の人材紹介会社を通じて某日系企業に現地採用の社員として採用され、2019年4月に来墨しました。(墨は『メキシコ』を表す漢字一文字、日本なら日、スペインなら西)

メキシコシティにて接客業のマネジャーとして、毎日現場の店舗に立ち、メキシコ人への接客をし、日々学びと経験を得ました。
(詳しくは4.メキシコでの仕事経験1(接客業マネジャー)

2020年3月には以前日本で携わっていた経理職の経験をこの地で生かすため、日系の小規模商社に転職をし(現職)、経理業務の他、バックヤードの管理部門全般を担当し始めて約1年、現在に至ります。
拠点も首都のメキシコシティから中部バヒオ地区の都市、ケレタロに移り、コロナ禍も相まって昨年とは全く違う生活をしています。

ちなみに好きなメキシコ飯は、タコスはビリアとバルバコア、サルサはワカモレ、市場メシはモレ、チーズはオアハケーニョとマンチェゴ、ジュースはピーニャ、ビールはインディオです。好き嫌いがほとんどないのもありますが、一般的にメキシコ飯は日本人の口に合うものが多く、基本的に何でも美味しく食べられます。

Sale, va! Ya nos conocemos!!

メキシコのコロナ感染の現状


2021年1月30日現在の、Secretaría de Salud(保健省)の公式発表によると、メキシコ国内の累計感染者数は185万7230人で、これは世界第13位の数字。ここ数日の日ごとの増加数は少ない時で7~8000人、多い時で3万人弱です。

また、驚くべきは死者数で累計死者数は15万8074人で、これはアメリカ、ブラジルに次ぐ世界第3位の数字で、ここ数日の日ごとの増加数は約1,500人前後で推移しています。数字で分かる通り、感染者数に対する死者数の割合が単純計算で8%であり、これは世界でもダントツトップの数字です。

比較として日本の感染者数と死者数は、約39万人と約5,700人となっており、同様の割合は1.4%です。
つい一週間前にはメキシコの大統領、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール氏(頭文字AMLOを取って、アムロ大統領、アムロさんと呼ばれる)も感染し、内務省の大臣がその間の執務を代行しています。

また、数週間前のニュースでは『メキシコ国内の4分の1の人が感染している疑いがある』というニュースが出されました。この国の人口は約1億2800万人なので、4分の1で3200万人の推定感染者数となります。
日本のように国民一律10万円の支給などの恩恵は現在のところありません。

州ごとの細かい規制状況については後編で述べますが、本当にリスクだらけの環境が揃っているので、自分の健康管理、行動管理にはより一層の注意を払って、日々生き抜いていく、サバイバル精神が求められます。
No manches, wey!

メキシコでの仕事経験1(接客業マネジャー)


ここでは私のメキシコでの仕事の経験について述べていきます。 
自己紹介でも軽く触れましたが、2019年4月~2020年1月まで、現地採用としてサービス業、接客業のマネジャーをしていました。その後転職して現職になっていますが、それは次の章で述べます。

メキシコの首都、メキシコシティにて、いわゆるB to Cの職場で毎日店舗に立ち、店舗にいらっしゃるお客様の対応をしていました。マネジャーの立場だったので、メキシコ人の部下がいつも少なくともそこに5人ぐらいはいて、彼らに指示を出しコントロールするのも私の役割でした。

日本で働いていた時は、ずっと経理部で事務所勤務、しかも部下を持ったこともなかったのに、齢30過ぎて、いきなり異国の地へ来て、マネジャーとして異国人の部下を沢山持ち、彼らに異国語で指示を出し、異国文化の中、異国人の接客をする、というなかなかにハードルが高い環境の中、働き始めました。

その会社での現地採用は私が初めてであり、社内で自分と同じ立場の日本人がおらず、自分の苦労苦悩を気軽に相談できず、精神的に大変だったのを覚えています。
ここで苦労したことは本当に無限に思いつきますが、3つ代表的なものをあげます。メキシコで働く多くの日本人が、一度は感じたことがあることだと思います。

一つ目は、機械の故障です。
店舗の中には商品を提供するための機械や器具が沢山あるのですが、頻繁に壊れたり故障したりします。壊れる理由としては機械そのものの作りが雑だったり壊れやすい構造だったりすることと、使う人間が雑に扱うことがあります。

作る人も使う人も、日本と比べると信じられないぐらい丁寧さがないので、結果的にすぐ壊れたり故障します。その際、マネジャーとして本部に修理して欲しい旨を報告を入れますが、修理業者も基本的にいい加減なので、全然修理に来ないことはしょっちゅうでした。でもその機械を使わないとサービス出来ないので、応急処置をして使っていました。

結果的に本来の性能を発揮できず、使う側も余計な手間がかかるため、提供時間も遅れ、社員全体のモチベーションも下がり、見えないストレスが溜まっていきました。


二つ目は、言い訳です。
基本的にメキシコ人は仕事はいい加減だけどプライドは高く、自分の責任で叱られることを特に嫌います。もし自分が関わったものの結果が悪くても、他のものや社会のせいにしたり、あり得ない言い訳をしてきたりして自分からはめったに謝りません。それどころかこちらの対処次第では逆ギレされていつの間にかなぜか自分が悪いことになっています。

例えば職場に遅刻してきた場合は、電車が遅れた、おなかが痛かった、道でデモをやっていた、二日酔いだった、家族の付き添いをしていた、などの無限の言い訳を何一つ悪びれることなく言ってきます、だから仕方ないだろう?と。あなたはおなか痛くなったら遅れないのか?!と平気で詰め寄ってきます。もちろん事前連絡もなく、30分、1時間は平気で遅れてきます。

最初は日本風に真面目に説教して対処してきましたが、それも無意味なことが分かってから、最終目標を、『彼らがやる気を出して働いてもらう』ところに置き、逆算して対応を変えました。『そうか、それは仕方ないね。次から遅れそうになったら連絡してね。そうしたらみんな分かるし助かるから。』と、明るくポジティブな言葉を並べつつ、次から変えていこう!と提案しました。誇張でもなく、幼稚園児を諭すイメージです。

後は、遅刻者に対してチップの支給をなしにしてカネの供給を断ちました。結局働いてるのはお金のためなので、そこで罰則を付けることでコントロールしました。遅刻に限らず明らかに自分のミスに対しても彼らは基本的に人のせいにして自分は謝らないので、本当に精神が削られました。

三つ目は徒党を組まれることです。
当時、私の上にメキシコ人のマネジャーがおり、彼は私と私の部下もまとめて管理していました。彼自体はメキシコ人としては割とまともな思考をしていましたが、さすがアミーゴ文化の国、一筋縄ではいきませんでした。

例えば何かのミスや改善点の指摘など、私が部下に指示を出したり叱ったりすると、部下はメキシコ人上司に告げ口をし、その上司も結局それを許してしまい、なあなあになって結局自分のしたかった指示がうまく共有できませんでした。

それはこっちの指示が、第三者から見て適切である、理に適ってる、とかではなく、『自分が気に入らなけば親分にチクれば守ってくれる』という思考でした。彼らはメキシコ人同士の絆なので日本人の私がどう頑張ってもその”アミーゴ文化”に割って入れるわけもなく、本当に苦労しました。メキシコ人上司も自分にはすごくやり辛そうに接していたのが印象的でした。

メキシコで汚職や麻薬カルテルとの繋がりが絶えないのを身をもって体験しました。これへの対処法としては、部下とコミュニケーションを取って、機嫌を取って、自分の味方につけておくことではありますが、元来そういうのが苦手な性格なので精神を病みました。

これら以外にも、採用活動での苦難、新店舗立ち上げの苦難、朝までフィエスタの苦難、など本当に色々な苦難がありました。ただこの国の文化、メキシコ人の特性など学んだことも本当に多く、後で振り返ると苦労した分だけ強くなれた、とも思えます。そしてそれは転職後の現職に活かされてることも多数ありました。

また、メキシコに移住して10年近く商売をしている日本人の年の近い友人が市内におり、辛い時には何度も彼を訪ねて頻繁に話を聞いてもらいました。その度にメキシコ人への接し方のアドバイスをくれたり、食事や酒をごちそうしてくれたり、家に泊めてくれたりしたのは本当にありがたくて、今でも恩を感じています。

コロナに関してはパンデミック前の2020年1月でこの職を退職してしまったので、お客様が激減したり店を閉めたりすることもありませんでした。大賑わいのメキシコシティの中心街で、沢山の観光客、ビジネスパーソンを相手に商売をしていました。
Ponte las pilas!! Cháre ganas!!

メキシコでの仕事経験2(小規模商社事務職)


2020年3月に、日系の自動車関係の商社の事務職に転職をし、ケレタロ州の州都ケレタロ市に来てからは全く別の日々がスタートしました。広々とした倉庫兼事務所に通い、パソコン業務の毎日。社員も片手で数えられるほどでした。

不特定のお客様に対処することはなくなり、直接顔を合わせたやりとりがあるのは、社員の他に、外部委託している会計会社の担当者、週一回来る掃除のおばちゃんぐらいになりました。
その分以前は全くなかったメールでの作業が仕事の主体となり、日本本社への報告や、仕入先、客先とのやり取りに一日の多くの時間を割くようになりました。

前職では、現場での指示出しが主だったので、スペイン語のスピーキングとリスニングがかなり強化されました。ただ現職ではパソコンなのでリーディングとライティングが強化されています。

また唯一の日本人上司である駐在員の社長は、スペイン語はほぼできないため、社員とのコミュニケーションは英語です。私としては、上司としゃべる時は日本語、社内での会議では英語、社員や外部取引先とはスペイン語(もしくは日本語)という風に使い分けています。
メールでも、宛先やccによって日英西の3か国語を同じぐらいの割合で使い分けています。

もし日本人で、スペイン語がそれなりにいける上で、英語も日常会話程度いけて、高校英語レベルの読解力があれば、オフィスワーカーとしてはかなり重宝されると思います。駐在員や外部取引先次第ですが、仕事上、英語使う機会は結構ありますし、基礎レベルでも知識と運用能力があればかなり武器になります。

現職では、働き始めた時は、事務担当の前任者の日本人が一ヶ月後に退職する、事務担当者はその他にいない、という状況でした。中途入社の私にはなかなかにチャレンジングで、もちろん引継ぎが一ヶ月で全て終わるわけもなく、色々とペンディングの状態で4月頭に一人になりました。

ご存じの通り、その頃からコロナのパンデミックがメキシコでも本格的に広がり始め、前任者が退職するのとほぼ同時に、週一回の事務所でのミーティング以外は在宅勤務(メキシコでは概してホームオフィスという)になりました。客先としての大手自動車会社の工場も4月5月は軒並み操業休止となり、色々な取引や作業がストップしました。

この辺は欧米も日本もロックダウン、外出自粛が始まり、全世界的に世にも奇妙な非日常が始まっていった時期だったと思います。

私としては、経理、総務の項目でペンディングになっていた引継ぎを一つずつ消していきました。今思えば、取引がほぼ皆無だったこの頃に、過去の面倒なデータの整理や日次、週次、月次の資料の体裁をしっかり時間をかけて作り上げられたのは良かったと思います。

6月から自動車工場が徐々に操業を再開していき、6月下旬から私の会社も事務所への出勤が始まり、取引も徐々に増えていきました。
仕事自体は段々慣れてきましたが、もともと日本で経理を4年やっていたので、そこまで大きくつまづくことはありませんでした。財務諸表の各科目も当然スペイン語なので最初は戸惑いましたが、慣れればそこまで難しくもありませんでした。
ただメキシコは、税制度がかなり特徴的なので、こちらはこれからも少しずつ勉強していきたいと思っています。

大変は大変ですが、事務は自分一人なので、日々のデータシートや社内の仕組みの改善がそのまま成果として現れます。またある程度自分で考えたペースを乱されることなく、全体の流れを俯瞰してコントロールできるので、面と向かって言い訳されることも、徒党を組まれることもなく、精神的に安定して仕事が出来ています。こういったことで、前職と比べこちらの方が自分には向いている、と自覚できたので転職して良かったと思っています。

コロナに関しては、その後秋から冬にかけて、一度抑えられていた感染者数が再び跳ね上がり、取引先の社員やその家族、そしてケレタロの知り合いの日本人も感染したらしい、というニュースを多く聞くようになりました。簡易やPCRの検査も近くの病院で簡単にできるようになり、社員も受けるようになりました。

私は今のところ大丈夫ですが、いつ感染してもおかしくないと思ってますし、予防のために、接触を避ける以外に、抵抗力を下げないよう食事、睡眠、運動、節制した生活を心がけながら、日々この国を生き抜いています。

後編へ続く。
Seguiremos!! Nos vemos pronto!!

ぺぺしーとさんのTwitterはこちら!(@joserito87

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ABOUTこの記事をかいた人

aki

ブログ「ワクワク-WacWac-」を運営。 常にワクワクを求めて。 スペイン語圏を行ったり来たりしています。 高校サッカー時代に過ごした部活から プロ選手が誕生したのを機に海外に興味が出る。 大学時代にスペイン語とバックパッカーにハマり、 訪れた国は32か国。 オセアニア、中央アジア、中欧、西欧、南米を周遊。 メキシコ駐在経験やスペイン滞在、スペイン語情報を中心に発信しています。