見られることによるパフォーマンスレベル

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ドイツブンデスリーガが再開された。自宅での待機を余儀なくされている多くの国のサッカーファンはたとえ、ブンデスリーガが特段好きでなくともハイライトや中継を見た人が多いのではないかと思う。

自分もまさにその一人だ。

再開したブンデスリーガは新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために無観客試合として行われた。
僕もインターネットで90分見ていたのだが観客がいないので、選手や監督の声やレフェリーの笛、ボールを蹴る音がよく聞こえてくる。

そして、とある記事を見かけた。『ブンデス、再開初戦の”接触プレー”記録に注目 タックルやドリブルが減少傾向「10回近く…」』

当然プレー中は選手同士の接触が避けられないが、やはり選手たちは無意識のうちに接触プレーを避けるようになっていたのかもしれない。「デイリー・メール」はブンデスリーガ再開初戦のスタッツを公開。それによると接触を伴うタックルや、接触に繋がりやすいドリブルの回数が、中断以前に比べると減少傾向にあるという。

 まだ再開1試合時点でのデータではあるが、タックル数に関しては中断前に1試合平均33.5回だったものが、30.5回に減少。ドリブル回数も試合平均38.5回から29回へと大きく減少している。

 選手の総走行距離平均は中断前が144.4マイル(約232キロメートル)から143.4マイル(約232キロメートル)とほぼ横ばい。スプリント総回数も1試合平均で440.6回から436.2回と微減だった。一方で空中戦回数は1試合平均68.3回から71回と若干の増加となった。

 記事では「ドイツトップリーグの選手たちのドリブル回数は10回近く減り、相手選手との接触を警戒する選手がいることが示唆されている」とスタッツから読み取れる傾向について指摘している。

再開したブンデスリーガでは接触プレーが減少傾向にあると。運動量こそ変化がないみたいだが、スプリント回数やドリブル、タックルの回数が減っている。

僕の仮説は、観客がいないので、ここぞというときの踏ん張り(スプリントやタックル)や(ときには観客を魅了するような)ドリブルのプレーが減ったのではないかということだ。

観客がいるのといないのとでは、プレーに差が生まれるのは無理はないと考える。

解説者でもない僕がこんな意見を言うのは非常におこがましいのだけれど、高校時代に高校サッカー選手権を2回出場した部活プレイヤーから言えるのは観客がいるのといないとでは全然、選手のモチベーションは異なる。

大声で応援されれば、体からみなぎるようなエネルギーが出るのは間違いない。
大勢の観客と共に家族や子供、友人、恋人が自分のプレーを同じ会場、雰囲気の中で見ていたら、高揚感から興奮がおさまらなくなる。

ここで余談だが、日本の義務教育で育ったあなたなら体育の授業で持久走や長距離走を走った記憶はないだろうか。
女子生徒が(体育座りなんかして)座ってコースの目の前を応援していたりすると誰しも男子生徒はその応援される一定区間だけスピードが妙に上がる!
要はカッコつけたいのだ。僕ももちろんそうだった。

目先にいる生徒を追い越したり、突き放したりと少しでも女子生徒の前にいい姿を見せようとする。
とにかく応援されると頑張れるのだ。アスリートなら満場一致でうなづくと思う。

それがブンデスリーガ1部となれば何万人単位の観客動員数でドイツは世界の中でも特に動員数の高い国である。

一つ一つのプレーに対する緊張感が違ってくるはずだと思う。

まだ再開一試合でのデータと言うことなので一概には言えないのだが、これから先の試合についても接触プレーはどうなるのか注目したい。
一刻でも早く観客がいつも通りスタジアムに足を運べる日を願っている。

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aki

ブログ「ワクワク-WacWac-」を運営。 常にワクワクを求めて。 スペイン語圏の国が大好きです! 高校サッカー時代に過ごした部活から プロ選手が誕生したのを機に海外に興味が出る。 →英語ではなく、サッカーが盛んな国が多いスペイン語を選択。 大学時代にスペイン語とバックパッカーにハマり、 訪れた国は32か国。 オセアニア、中央アジア、中欧、西欧、南米を周遊。 メキシコ駐在経験やスペイン滞在、スペイン語情報を中心に発信しています。